このたび、藤本製薬株式会社は多発性骨髄腫の治療薬としてサリドマイド製剤を発売させていただくことになりました。 この薬は現在、多発性骨髄腫の治療薬として重要な位置づけにあるとされており、患者さまからもその使用を待ち望まれていた薬です。 しかしこの薬の主成分はサリドマイドであり、これは1960年代初頭、妊娠中の女性が服用することにより胎児の上肢や感覚器、 循環器などに重い催奇形性を起こし、世界的に悲惨な被害を引き起こしました。 このことから、サリドマイド製剤は、厳重な安全管理のもとに使用する事が必要とされています。 藤本製薬株式会社は、二度と同じ被害を起こさないために、サリドマイドについて情報提供及び 教育、登録、中央一元管理、評価を重要な構成要素とする「サリドマイド製剤安全管理手順」TERMS®(Thalidomide Education and Risk Management System)を、行政をはじめとする関係者の方々の意見を伺いながら作成いたしました。 これにかかわる全ての人のご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。